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噛み合わせ

食べ物を噛み砕く、食べ物を味わう、唾液を出す、飲み込む、しゃべる、歌う、呼吸する、あくびをする、これらは歯が生えそろい、顎の関節がきちんと動くことにより円滑に行われるようになります。
虫歯もなく歯もキチンと生えそろい、なんの問題もない人は顎関節を意識することもないと思います。しかし、奥歯を抜いたままにしていたり、痛みがあったり、きちんと食事や話ができない人は、関節に異常が出てきます。いちど関節が不調になるとさまざまなところに影響が出てきます。顎関節は全身の健康を考えると非常に大切な場所であります。顎関節は複雑な動きをする関節ですので、詳しく説明していきます。
 頭の骨(側頭骨)と下顎の骨(下顎骨)は、左右一対の顎関節によってつながっています。顎関節は耳の穴(外耳道)より数ミリ前方、ちょうどもみあげのところにあります。
関節は関節頭と関節窩からなり、関節頭は下顎骨の丸い出っ張りで、関節窩は側頭骨の窪みであります。 その窪みの中に出っ張りが入り込んでいるのが顎関節です。それらの骨と骨の間には関節円板という軟骨がありそれがクッションになり、衝撃を和らげることにより関節が違和感なくスムーズに動く役割をしています。
顎関節が他の関節と違う大きな違いは、左右一対の関節が下顎の骨でつながっていることです。このような関節は体の中でも顎だけであります。特に人間の顎関節は前後左右、上下に三次元的な複雑な動きをします。脊髄動物の分類は顎の動き方により分類します。牛や犬などの顎は上下にしか動きません。そのような脊椎動物を反芻動物といいます。顎の動き方が複雑な動きをするほうが知能も高く、脳の成長発育に大きく関与しています。
人間の顎関節は「回転」と「滑走」という二種類の運動が連携して、複雑な運動をしています。「回転」運動はドアの蝶番のような動きを言い、「滑走」は引き戸のような横にスライドをするような動きを言います。たとえば右の歯で咬むときは右の関節が回転運動し、左の関節は滑走運動します。それらの動きに関節円板や、骨、筋肉、歯の噛み合わせなどが関与して三次元的な動きをしています。
顎以外の関節は「回転」運動しかしませんから、顎関節、特に人間の顎関節は特殊であるといえます。
この顎関節が壊れてしまい、口が開かなくなったり、痛くなったり、カクカク音が鳴ったりして関節の動きに支障が出ることに、歯並びや歯を失うことが大きく関与しています。

顎関節の原理
顎関節は複雑な動きをしますが、基本的には「テコの原理」と同じく弱い力で硬いものを噛み砕きます。
物理的に説明をしますと、テコの原理は動きを支える支点、力が加わる力点、力が作用する作用点から成り立っています。これらの位置関係によりテコの原理は一級から三級まで分類されます。

一級テコは、洋バサミのようなものであります。刃の部分が作用点で、持つところが力点、刃が交わるところが支点になっています。一級テコの特徴は、力点と作用点が離れていることにあり、支点に強い力が掛かります。

二級テコは、証明写真などを切るときに使うカッターを考えてください。刃先が力点、刃の部分が作用点、刃の根元が支点になっています。一級テコと同様に、力点と作用点が離れたところにあり、支点に強い力が掛かります。
三級テコは、和バサミのようなものであります。和バサミは力点と作用点が近いところにあり、支点に力が掛かりません。
顎関節は三級テコと同じ原理です。上下の歯が咬み合う歯並びのところが作用点であり、その周りの筋肉(咬筋)が力点、顎関節が支点であります。関節に力が掛からない三級テコは壊れにくく、非常に合理的な作りになっています。

咬みあわせが顎関節を痛める
顎関節は関節に力が掛からない三級テコの原理で動いていますから、基本的に壊れにくい関節であります。しかし、作用点である咬み合わせ、特に奥歯の咬みあわせが高くなったり低くなったりすると顎関節に過度な負担がかかります。
奥歯が高くなると歯が強く当たり、そこを支点として三級テコが一級テコになってしまいます。そうすると咬むたびに奥歯や顎関節に強い力がかかり関節に炎症が起こり、場合によっては関節が変形することもあります。また、顎関節は左右一対ですから、強く当たる歯を避けるようにずらして咬む癖がつきますので、高いほうと反対の関節が痛むこともあります。
また、奥歯が低すぎても問題が起こります。奥歯が低いと作用点が弱くなるため、支点である顎関節に強い力(後方に引っ張る力)がかかり、下顎頭が後方に押し込まれてしまいます。そうすると関節を保護している関節円板が前方に移動してしまいます。顎がカクカクなったり、開きにくくなったりするのはこのためです。また、低いほうでは咬みにくいため、咬めるほうで偏った咬み癖がついてしまいます。そのために顎が歪んでしまいます。
このような場合、一般的にはテンプレート療法というマウスピースのような装置を一次的に入れて奥歯を高くし、関節円板を元の位置に戻して症状を和らげる治療がとられています。しかし、一次的に治ったとしても装置を外してしまうと元に戻ってしまうのが欠点であります。

顎関節症
顎関節症は奥歯が高くなったり低くなったりすることにより、関節円板がズレることによりおこってきます。一般的にはカクカクと音が鳴る(クリック音)と、ジャリジャリと音が鳴り痛みを伴う(クレピタス音)の二種類があります。
関節円板は下顎の骨「下顎頭」と関節を受ける受け皿である「関節窩」のあいだにあるクッションのようなものであり、関節に掛かる力が骨に衝撃を加えないように和らげる作用があります。また、顎関節特有の動き「回転運動・滑走運動」を円滑にするための働きもします。この関節円板がかみ合わせにより顎の位置が変わることにより、関節に過度な力が掛かると咀嚼筋の1つである外側翼突筋により引っ張られ、ズレたり変形すると顎関節症になってしまいます。
噛むときにかかる力は、成人では前歯で10〜20キロ、臼歯部では50キロ以上の力が瞬間的にかかると言われています。 咬むことは産まれたときから母乳を吸い、乳歯が生え、永久歯に生え変わり多種多様なものを咬むことにより大脳に記憶されてきます。その記憶された経験や本能的に備わった「咬む」という欲求により始めて咀嚼することができるのです。
しかし、何十キロという力が一日に数千回も歯や骨、顎関節にかかります。ほぼ無意識に咬んでいますが、過去の経験や記憶を頼りに咀嚼のリズムやサイクルをコントロールして咬んでいます。かみ合わせに問題がない場合は大脳の記憶(プログラム)通りに咀嚼できますが、かみ合わせに問題が発生すると途端に問題が起こってきます。
例えば、やわらかいと思っている白米に小さい石が入っていたとします。 石が入っているとは思いもしませんから、当然強い力で咬んでしまいます。その結果、歯が欠けたり、痛くなったり、顎関節が痛くなります。このような経験は誰でもあるかと思います。
このことは一次的に不正咬合になったことと同じなのです。
歯を治療したために奥歯に不正なかみ合わせが出来てしまったとします。咀嚼リズムが徐々に狂ってくると、そのうち慣れてしまい忘れてしまいます。しかし、歯や顎関節、骨には相当な負担がかかり、顎や関節、関節円板がズレてきます。最初は小さな違和感から始まった症状も、毎日問題のあるまま生活していると顎や関節のズレは大きくなり、顎の骨が変形してしまうこともあります。(歯の矯正は歯に一定の力をかけると骨が変形するという生理学的反応を利用して歯を動かします。)
顎のズレが大きくなるとなかなか元に戻すのは困難であります。また、顎関節症はなかなか症状に表れませんから、早期発見、早期治療に尽きます。少しでも不自然な力がかからないように咬みあわせを調整し、負担を軽減するしか治療法がありません。奥歯は見えないからと、そのまま放置していると大変なことに成りかねません。
審美的に見える前歯の歯並びは一目見ればすぐに分かります。「はずかしいから治そう」ということになるでしょう。しかし、奥歯の咬みあわせが悪くて顎関節症になっていることはすぐには分かりません。顎関節症に気がつくのは関節からカクカク音が鳴ったり、痛くなったり、顎が開きにくくなって初めて気づきます。しかし、必ずしもそのような自覚症状だけとは限りません。顎の自覚症状の変わりに偏頭痛がしたり、耳鳴りがしたり、めまいがしてふらふらすることもあります。一般的にはメニエル症候群などと言い、難治性の慢性疾患であり耳鼻科にかかるとステロイドが処方されて治らない病気と言われてしまいます。また、首や肩が痛くなり、それに伴い腰まで痛くなることもあります。そのわけの分からない不治の病の原因が咬みあわせにあることに、だれが気づくのでしょうか。
私たちはレントゲンを撮影し、歯形をとり、顎関節の動きを調べます。奥歯を抜いたままにしていたり、合わない入れ歯を入れていたりする人は必ず顎関節の動きやかみ合わせに異常があります。そのような方は本人もなんとなく体調が悪いといったことを訴えます。脳外科に行っても原因が判明できずそのまま放置していたり、精神安定剤を飲んでいたりします。奥歯にインプラントをして、かみ合わせを完璧にしたとたんその症状が消えてしまうことがあります。 これは頭が痛くなったり、体調が悪くなったりすることにより体の不都合を訴えるサインなのです。ところが一般の歯科医院では咬みあわせを追求しませんし、治療を担当する治療家も歯でこんなことが起こっているとは思いもしませんから、そういうことは分からないまま放置されてしまいます。
最近特に原因不明の不定愁訴を訴える人が増えています。子供たちでさえ原因不明の不調を訴えています。それらの大半が奥歯の異常によるものと考えられています。突き詰めると、歯列不正や虫歯、歯槽膿漏は、加工食品を多用する現代の食生活が関係しています。切れやすい子供たちは乱れた家庭環境や食生活がもたらしたのではないでしょうか。

咬みあわせの全身への影響
顎関節の異常により起こる全身的な症状にはどんなものがあるのでしょうか。
一般的には、肩・首のこりや痛み、偏頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、難聴、眼精疲労、視力障害、腰痛、不眠症、集中力不足、生理不順、膠原病などの様々な症状があります。
顎関節の内側や後方は脆弱なところで、大切な神経や血管が通っています。また、その場所の頭蓋骨も非常に薄くて、厚みが数ミリしかありません。ボクシングなどで、顎に打撃を何回も受けると、顎関節内側の頭蓋骨に穴が開き、髄液が漏れて頭痛がしたり、吐き気、めまい、平衡感覚を失ったりするパンチ・ドランカーと言われる症状も、顎関節の異常から起こってきます。咬み合わせが悪く、下顎が後ろにズレてくると、神経や血管が圧迫されてきます。その神経経路の中には、目や耳や鼻などの感覚受容器や脳につながる神経が通っています。視力が低下したり、難聴になったりする症状や、集中力や記憶力が低下するといった脳や精神・神経症状が表れてきます。
多くの専門家が指摘するように、不正咬合のほとんどの人に姿勢のゆがみがあります。本人はまっすぐ立っているつもりでも、右か左に体重が傾いていてバランスを取るために体が左右に曲がっています。脊椎がS字状に曲がる脊椎側湾症になっていることもあります。
歯列不正により下顎や重い頭蓋骨がズレてくると、それを支えるために脊椎を湾曲させてバランスをとろうとします。頚椎がズレ、そのひずみが胸椎、腰椎、骨盤まで達すると、腰痛はもとより生理痛・生理不順、EDなどの生殖機能までに影響してきます。
また、脊椎の中には大脳と末梢神経を結ぶ神経の束、脊髄がおさめられています。そのため脊椎がゆがんでくると、ここから出る神経系統にも障害が出てきます。これが、咬みあわせが全身に影響するメカニズムであります。
不定愁訴とは
病院に行っても原因がわからない症状を不定愁訴といいます。歯列不正から来る症状の多くはこの不定愁訴に該当します。しかし、このような症状は歯列不正のある全ての人に表れるわけではありません。同じ症状でも人により感じる度合いが違いますし、その表現の仕方も違います。咬みあわせが悪くても何の症状もなく、あまり気にしない人もいれば、僅かな異常にも敏感に反応して、ありとあらゆる不定愁訴を抱え込んでしまう人もいます。咬みあわせからくる全身症状は、身体表現性障害という心身症と同じような要素を持っています。
日本全国には百歳以上の方が一万人います。それらの方々を総称して百寿歳といいます。
百寿歳の内訳は女性が約8千人以上、男性が千数百人になっています。厚生労働省はさらに追跡調査をしていて、どんな性格の人が長生きをするのか調査しています。女性は余りくよくよしない、大らかな方が長生きをするそうです。それに対して男性では何か気になるとすぐに病院に行くようなタイプで、女々しい人が長生きするそうです。あまり男らしく豪快な方は長生きできないそうです。
体の異常に対して敏感な人は、防御反応として不定愁訴がすぐに出てきます。そうすることにより症状を小出しにしていき自覚して行ったほうが、結果的には体にいいのです。豪快な男性のようになかなか症状が出ない人は、後で大きな病気になり大変なことになります。全ての病気は早期発見・早期治療に尽きます。

 

 

 

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